こんにちは。
毎日の現場管理ご苦労さまです。
断熱工事には躯体に断熱材を打ち込む工法や発泡ウレタンを吹きつける工法があります。
今回はウレタンを吹く際の段取りから注意点までを書いていきます。
吹付の段取り
ウレタンは吹付けた面に密着し、発泡して膨張することで断熱性能を発揮します。
この時、天井インサートや下地用のピースなどが吹付面にあるとき、
施工前に養生しておかないと、使い物にならなくなります。
天井インサートであれば先行でボルトを吊り下げたり、
割り箸を突っ込んでネジ穴を養生します。
下地ピースにおいては、養生テープを貼ったり、
先行で鋼材を取り付けたりしてピースが隠れてしまうことを防ぎます。
また、吹付範囲が全面でない場合もあるので、事前に吹付範囲の墨出も必要です。
作業開始
当日ウレタン屋さんは専用のトラックで現場に乗り付けます。
荷室には吹付用の機材が載っているため、現場で車を置くスペースの確保がいります。
そこからホースを引っ張りまわして吹付を行うため、ホースのルートも要チェックです。
また、ウレタンは吹いてから硬化が完了するまで、可燃性のガスを出しながら固まります。
ウレタン周りはもちろん火気厳禁ですが、
特に吹きだして硬化が完了するまでの一定時間は絶対に火気作業をしてはいけません。
作業完了後
作業中に付近での火気作業は厳禁との話をしましたが、吹いた後はどうでしょうか。
断熱ウレタンに火が付いた火災事故がたびたび起きています。
これは溶接火花などの火種が断熱材の中に落ちて、
誰も気づかずに燻って、突然爆燃しだすというものです。
要するにウレタン吹付後も付近での火気作業をしてはいけません。
どうしても必要な場合は厳重な火花養生や監視員の設置といった対策を講じてください。
というか、一旦めくってしまった方が確実です。
火災が起きたら作り上げたものを傷めることになりますし、
人が巻き込まれたら死亡事故につながります。
なんとかなるだろうで安全管理をしてはいけません。
まとめ
建物の断熱性能の確保のために必要なウレタン吹付作業。
このウレタンは扱いを間違えると火災の要因になってしまいます。
正しい知識と厳しい安全管理のもと、仕上げ工事を進めていきましょう。
ほなまた。
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