こんにちは。
毎日の作業ご苦労さまです。
建物を作り上げるのに、毎日たくさんの職人さんが来て作業をします。
着工から竣工までを通してみると、延べ人数はすごい数になるでしょう。
この作業に来る職人さんが快適に作業し、普通に休憩できるスペースを設けるのも、
われわれ現場監督の仕事です。
今回は工事の段階によって詰所・便所・喫煙所をどのように整備していくかを解説します。
着工前
まだ敷地に何もない状態で準備工事を進めていく際にも、
作業員のユーティリティスペースは必要です。
規模にもよりますが、最初の最初は車で休憩することもあります。
ただし、トイレはどうしようもないので簡易トイレをすぐに手配しましょう。
車で来る人ばかりでない場合や、簡単な書類の管理をしなければいけない時は、
コンテナハウスを設置します。
発電機も取って、ハウスに電気を送れば、エアコンや冷蔵庫も使えます。
躯体工事時
場内の仮設計画をして、作業員詰所のユニットハウスを建てましょう。
この時、作業員の人数を計算してハウスの大きさを計画します。
同時に便所と喫煙所も整備します。
夏場は熱中症対策で製氷機やミストの設置をし、
冬場は手洗い場にお湯が出る設備を付けましょう。
喫煙所のスペースは広く取れないので、回転率が良くなる工夫をします。
携帯灰皿を利用させるとか、イスを設置しないとか、です。
仕上げ工事中
躯体から仕上に移る段階で、人数も一気に膨れ上がります。
現状の詰所では人数不足になるので、ハウスの増設を行います。
もしくは、建屋内の仕上が少ないエリアを選んで詰所にします。
建屋内に設ける場合は雨が入ってこないところまで工事を進めてから整備してください。
ある程度の高さの建物なら、便所を途中階に設置することも考えましょう。
喫煙所は状況に応じて増設を検討するか、業者ごとに時間を割り振るかして調整します。
仕上げ工事後
工事に影響しない場所に詰所や便所を設置できることはほぼありません。
いずれはそこも外構を仕上げていかなければなりません。
建屋内にスペースを取れる間は問題ありませんが、それもいずれはばらします。
引き渡し後に工事事務所のスペースや、作業員を休憩させる場所を間借りすることは、
施主へあらかじめ相談しましょう。
場内に場所が無い場合は付近にウィークリーマンションを借りたりすることもあります。
まとめ
工事の進捗に応じて作業員の休憩スペースを拡張していくことは、
気持ちよく仕事をしてもらうために必要なわれわれの仕事です。
詰所難民があふれかえる前に事前事前の対策を取っていきましょう。
ほなまた。
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