【鉄骨工事】初めての鉄骨工事~揚重計画編~

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

前回に引き続き、鉄骨工事の計画についてお話していきます。

その中でも今回は何をどう吊るかという、揚重計画について掘り進めていきます。

鉄骨を吊る

鉄骨建方なので、当然鉄骨を吊ります。

ただし、鉄骨を吊るのにも、部材ごと、状況ごとで吊り方は変わります。

本柱を吊る

荷下ろし

柱を下ろすとき、柱を横に吊ります。

横に吊る際は、ナイロンスリングやチェーンで胴巻きにするパターンと、

吊りピースやクランプを使って吊り上げるパターンがあります。

ナイロンスリングとは化学繊維を束ねたもので、

ベルトスリングと呼ばれる帯状のタイプと、

ラウンドスリングというヘビみたいなタイプがあります。

ラウンドスリングの方が柔らかいので、扱いやすいです。

吊りピースを使って吊る場合には、ピースに長シャコという、鋼製のわっかを通したり、

ラッチロックフックというワンタッチのフックをかけたりします。

クランプにもネジ式クランプや横吊りクランプといった種類があります。

横吊りクランプは付け外しが容易ですが、外れる危険性が高いので、

ネジ式クランプを使うことが多いです。

建方

建てるときはコラムロックを使います。

これは足元まで伸びたワイヤーを引っ張ることにより、

柱のてっぺんまで上って玉外しをしなくてよくなる安全性に優れた商品です。

一般的にバランサーであるチェーンエコライザーとの組み合わせで使います。

どちらも荷重が決まっているので、柱の重量を確認して使いましょう。

ワンポイントとして、コラムロックのワイヤーは引っかけて切れたりするので、

交換用の予備ワイヤーも取っておくのが良いです。

大梁を吊る

大梁を吊る際は、荷下ろし時も建て方時も同じように吊れます。

吊りピースで吊るか、フランジにクランプを噛ますかです。

重量が重い場合(例:2t以上など)は吊りピースを工場で付けてくることが一般的ですし、

現場方針で大梁には全て吊りピースを付けてくることもあります。

吊りピースを付けた方が施工性もよく、安全性も上がります。

ただ、ピースを付けるのもタダってわけにはいかないので、現場ごとに変わります。

小梁を吊る

荷下ろし

小梁の荷下ろしは、チェーンやワイヤーで何本かまとめて胴巻きで下ろしてしまいます。

ただし、重い部材は大梁と同じような吊り方になります。

建方

小梁を建てるときは、提灯吊りと言って、2本まとめて吊ります。

トラバーサーから長さの違うワイヤーを垂らし、2段に吊るのです。

先に取り付ける部材を長い方のワイヤーに付けます。

間柱を吊る

荷下ろし

間柱といってもさいずがいろいろなので、

本柱のような下ろし方になるときや、小梁のような下ろし方になるときがあります。

建方

これもサイズ次第ですが、本柱のように建てたり、

フランジに吊穴をあけてきて、そこで吊る場合も多くあります。

デッキを吊る

これもワイヤーで吊ります。

ただし、デッキを吊ると、ワイヤーにクセがつくので、

デッキ揚重用のワイヤーはそれ専用で使い、

悪くなったらすぐ新しいワイヤーに替えるべきです。

鉄骨仮設を吊る

これらもワイヤーで吊ることになりますが、

荷振りをする手間を減らすために、

ラッチロックフックを使うことが多いです。

まとめ

吊治具の種類の多さに最初は慣れないと思います。

しかも、建てる人の好みで使い分ける部分もあるので、

現場ごとに柔軟に対応しなければなりません。

また、今回の執筆では写真を入れれなかったので、

今後写真を追加してよりわかりやすく更新しようと思います。

乞うご期待。

ほなまた。

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