【鉄骨工事】特別な計画が必要な3つのパターン

スポンサーリンク
施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

鉄骨工事の計画にあたり、特別に施工方法の検討が必要な決まったパターンがあります。

そのパターンとは、キャンチ、間柱、軸ブレスの3つです。

今回はその3パターンについて解説していきます。

キャンチ

キャンチとはキャンチ梁、片持ち梁のことです。

通常、梁の取り付けは取り付ける両サイドのジョイント部に作業員が立ち、梁をおさめます。

ジョイント部は大梁の場合は柱仕口部になりますし、

小梁の場合は大梁取り合い部になります。

つまり、フロアレベルでの作業になります。

ところが、キャンチ梁の場合、フロアの中間レベルに取り付くことがよくあります。

この時、そこへどうやって行くかという問題がでてきます。

オーソドックスな解決法としては、足場です。

外部足場をせり上げる方法や、コラムステージという鉄骨用の吊足場を設ければ、作業可能です。

ただし、外部足場をせり上げる場合には、

足場と梁が干渉することもあるので、割付は要注意です。

建物の高さが無い場合には、思い切って外装仕上後に足場を解体して、

高所作業車で仕舞するのも選択肢の1つです。

調整方法についても要検討で、レベルと寄り寸法がおさまるようにしなければなりません。

レベルはクレーンやレバーブロックで吊ればよくて、

寄りはトランジットで睨んで、手で動かします。

調整したらすぐに本締してしまいましょう。

間柱

間柱も要注意です。

柱頭部の仕舞に足場が必要となることがあります。

普通の梁に付く普通の間柱なら梁天端から届くだろうし、

トビックをかければ届くでしょう。

ただ、間柱とは名ばかりのごつい柱が、

これまたごつい梁の下端に付く場合には、

梁天端からの作業はちょっと難しくなります。

この時、結局は足場を組むのですが、

下から組むのが難しくて、吊足場になったりするので、

しっかり打ち合わせをして施工に臨みましょう。

軸ブレス

3つ目は軸ブレスです。

これも間柱と同じく、上部のジョイントがフロアレベルから届かない高さにあります。

また、斜めの部材なので、足場もかけにくく、

そもそも吊り方から検討していく必要があります。

吊り方については、ねじ式クランプで吊るか、吊りピースを付けておくかになります。

安全性を考えて、吊りピースを付けておくことを推奨します。

上部のジョイントについてですが、地組して吊り上げる方法もあります。

軸ブレスと、その取り付く梁を建て方前に地組して、揚重します。

本締を上でやることに変わりありませんが、

デッキが敷けたり、足場を下から組み上げたタイミングで本締すればいいので、

吊り足場を組んだりするリスクが減ります。

軸ブレスに限らず、変なおさまりの部材をいかに地組するかは、

鉄骨工事の効率アップと安全性の向上につながります。

まとめ

一度経験してしまえばなんてことないことですが、

やってみるまで、見てみるまでは想像するのも大変です。

今回の内容を計画に取り入れて、1つ上のレベルで現場を進めれるようにしましょう。

ほなまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました