【鉄骨工事】初めての鉄骨工事~配置計画編~

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労様です。

建物の構造にはいくつかの種類があります。

鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、などなど。

今回は鉄骨造の建物で、初めて鉄骨担当になった時に、

まず配置計画をするのに考えることを解説します。

建方工法

ここで言う工法とは、平積みか建て逃げかというものです。

これらは、敷地の条件や建物の広さ、高さによって、決まります。

平積工法

平積みとは、節ごとに建てていくことを言い、一般的な建て方です。

建物は平面的に、フロアごとに固まっていきます。

ある程度の広さのある建物であれば、次の節に進むのにデッキ敷まで完了させて、

足元を固めてから進むことができます。

というのは、大きな流れで言うと、建方→建直し→本締→デッキ敷きとなるため、

次節に進むのに最低限本締までは完了しなければなりませんが、

狭い建物だと同じ節で建てるところが無くなってデッキ敷を待たずして、

上に進まざるを得なくなるからです。

作業効率や安全性を考えたときにはもちろん、

デッキが敷けて歩きやすい状態になっているのがベストですが、工程との相談になります。

建て逃げ工法

建て逃げとは、敷地条件の制約や、工程的な問題から、

建物を断面的に、ブロックごとに決めていく建て方です。

平積みだとクレーンが届かなくなる場合や、特定のエリアの工事を進めたい場合に選定します。

大きなくくりで建て逃げとなる場合にも、

決めていくブロックの中ではそれぞれ平積みになります。

これもやはり、ブロックの中でデッキ敷まで終わってから次節に進めるのが安全ですが、

なかなかそうもいかない時も多く、とりあえず立て続けに建方を行い、

2節まとめて建ち直し、なんていう力業になる場合もあります。

揚重機

建方の計画にはクレーンの能力が大きく影響してきます。

建物の形や規模、工期の長さにより現場として選択する揚重機が変わります。

どんなクレーンを選んだとしても、注意すべきポイントは、

一番重い部材を建てられるクレーン配置となっているか、

一番遠い部材はほかの部材と干渉せずに建てられるかです。

鉄骨を実際に建てる職人の目で見れば、

一つ一つの部材をどこに置いて、どういう順序で建てるかが見えると思います。

しかし、初心者のあなたがそこまで見据えることはまだ難しいでしょう。

まずは、選んだクレーンで重い柱が届くかと、

遠くの梁を取り付けるときに、先につけた部材が邪魔をしないかを、

平面と断面で計画してください。

クレーンの能力が足りない場合は、

クレーンの能力を上げる選択と、より近い場所に配置を変えるという選択があるので、

よりスムーズに作業ができて、経済的な選択をしましょう。

資材置場

一番難しいであろう課題がこの資材置場の配置です。

建てる範囲とクレーンの配置が決まったら、

クレーンの届く範囲内に吊り上げるものを配置しなければなりません。

ヤードが狭いと、朝一に搬入した部材を捌いて、次の車を搬入するようなことになります。

また、建方と並行してデッキの揚重もしなければいけませんし、

階段の取り付けが絡む日も出てきます。

これらの流れを読んで搬入時間と荷下ろし場所を決めていかなければなりません。

これは鉄骨担当のあなたが決めていくしかないので、

関係業者としっかり打ち合わせをして、無駄のない計画を行ってください。

まとめ

配置計画は鉄骨工事の要になります。

まずはここを押さえてすんなり立柱式が迎えられるようにしてください。

鉄骨工事は現場の花形の1つですので、

鉄骨をおさめれば、あなたの評価もうなぎのぼりです。

ほなまた。

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