こんにちは。
毎日の現場管理ご苦労様です。
現場を安全に効率よく動かしていくための、通路について書いていきます。
工事用ゲート
現場には必ず工事用ゲートがあります。
外部からゲートを通って資機材を取りこみ、建物を作っていきます。
ゲートの位置を決めるのにも考え方があります。
一度作ったゲートは極力最後まで使いたいですよね。
最後までとは言わずとも、長く使える場所に設定すべきです。
建物として車両の出入りがあるところなどがゲートを据えやすいです。
完成後も車両動線になるということはそこに壁は作られないでしょうから。
ただし、壁やその他の構造物が無くても、外構工事が無いわけではないので、
そういう時に迂回できる入口も考えましょう。
状況に応じて切り替えられるゲートがいくつかあると、車両の捌きが非常に楽です。
敷地の中に車両が入る想定の建築でない場合などは、工事に影響の少ない箇所を選び、
後施工工事となる搬入開口を設けて車両を取り込みましょう。
搬入開口の閉鎖工事が建物の完成に向けたクリティカルな工程になることもあるので、
場所の選定には十分気を付けましょう。
場内通路
ゲートから入った車は場内の通路を走って荷下ろし場所へ向かいます。
荷捌き用のクレーンを設置する場所、コンクリート打設用のポンプ車を据える場所など、
各種工事における重機の配置を計画して通路の幅や長さを決めます。
工事に伴って出るごみ=産廃の集積場所も通路際に設定しなければなりません。
通路には鉄板を敷いたり、アスファルト舗装をしたりします。
本設でアスファルトの外周道路があるような場合には、
工期の最初の段階で道路の路盤や舗装の基層まで施工して、場内の通路として利用することもあります。
通路に限らず、給排水設備などの本設の仮設利用は工期やコストの削減につながります。
建屋内通路
各階の床コンクリートを打った後は、安全通路を整備します。
最終的に廊下になる場所を中心に通路を決め、
カラーコーンを並べたり、床に緑のスプレーで線を描いたりして明示します。
同時に資材置場の振り分けも決めていくと現場は整然と保たれます。
安全通路上に物を置かせない管理ができれば、仕事はスムーズに流れるでしょう。
また、安全通路を横断するような地ばい配線もNGです。
足を引っかけたり、台車の往来で線を損傷してしまいます。
こういったルールを徹底させることで、締まりのある現場になります。
まとめ
今日のポイントをおさらいです。
・工事用ゲートは建物の形状をよく見て、長く使える場所に設定する。
・場内通路は工事期間中に入ってくる車両・重機の大きさや配置を加味して計画する。
・通路や設備の本設を仮設利用することは工期やコストの削減につながる。
・建屋の内部の通路は廊下を中心に設定して、だれが見てもわかるように明示する。
簡単ですが、以上のような手順で工事中の人・物の動線を決めていきます。
決めたことを現場のルールとして守り、守らせていくことで、
秩序のある仕事のしやすい現場が作られていきます。
監督としての腕の見せ所です。
ほなまた。
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