【品質管理】サビ止めの心得

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

建物を建てていく上で、防がなければならないことのひとつにサビがあります。

鉄という材料を使う限り、逃げることのできないサビ対策について書いていきます。

サビのパターン

赤サビ

単にサビと言えばこの赤サビでしょう。

鉄が酸素と反応して赤茶色になるやつです。

見た目が汚いだけでなく、サビた部分がどんどん朽ちていって、

部材としての強度を保てなくなります。

サビ止め塗装を施すことでサビの発生を防止します。

白サビ

亜鉛めっき部やリン酸処理部などに発生するサビです。

出てしまうと除去するのが難しいので、養生方法には気を付けましょう。

材料特性にはあまり影響のないものです。

もらいサビ

切子などの鉄粉が仕上げ面に付き、それらのサビ汁が付いて汚れる現象です。

母材そのものがサビているわけではありませんが、

切子の付着具合によっては除去するのに手間がかかるので、

まずは作業ごとに切子の清掃を徹底させて、仕上げ面に切子を残さない管理をしましょう。

工種ごとの対策

ここからは、工種ごとにどんな対策をしてサビ対策をするかを書いていきます。

型枠工事

型枠工事にもサビ対策は出てきます。

セパの仕舞です。

セパの種類で、荒セパを使った場合、型枠解体後のセパは折るだけになります。

当然セパの小口が型枠面に見えていますので、

サビ止めスプレーを吹いてサビ対策をし、

セパが朽ちてコンクリートを劣化させないようにします。

鉄骨工事

サビ止めのボリュームは鉄骨工事が最大でしょう。

コンクリートに埋まる部分や、耐火被覆の岩綿を吹く箇所以外はサビ止め塗装をします。

梁や柱の現場接合部も本締め後にタッチアップしてサビ止め塗装します。

最終の検査時にいくつかサビ止め不良個所が出てきて、

鉄骨屋さんの手配に苦労したりするので、現場にいる間に全部塗装させましょう。

金属工事

もらいサビ対策がメインになります。

ビスを多用する仕事になるので、切子の清掃は徹底させてください。

雨が降るときは切子の出る作業をやめさせるのも手です。

もらいサビが広がると後から悲惨なことになります。

また、リン酸処理などの特殊な仕上げの場合は、白サビの発生にも注意が必要です。

テープやシートの養生をして、水分が抜けなくなると白サビが発生します。

乾燥状態を保つよう管理してください。

建具工事

溶接部のサビ止め対策が必要です。

湿式では溶接部をモルタル詰めするのでそれがサビ止めになりますが、

乾式の場合、溶接部のサビ止め処理が必要になります。

基本的にはサビ止めスプレーを吹くことになりますが、

周りの仕上面にスプレーが付かないように吹き方に注意してください。

まとめ

仕上げ工事では常にサビへの注意が必要です。

ひとたび発生するとなかなか除去も難しいので、

サビさせない管理を徹底してください。

ほなまた。

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