こんにちは。
施工管理業務において守るべきQCDSEというものがあります。
品質、原価、工程、安全、環境の英語の頭文字をとったものです。
品質
確かな品質を届けて、お客さんに満足してもらう。
図面通りのものが寸分違わずできれば誰も文句は言いません。
ただ、現場の仕事にはある程度のばらつきが出ます。
この精度管理を行い、おさえるべきポイントをきっちりおさめるのが品質管理です。
まず、2ミリの精度が必要な個所と2センチの精度でいい箇所を理解することが、
間違いのないものづくりの第一歩です。
原価
事業としてやっているので、儲けてなんぼ。
結局関係者からの評価はここに尽きます。
どんなに安全で品質が良くても赤字ではだれも評価してくれません。
それが世の中というものなので、上の人はみんな原価をすごく気にします。
工程
仕事の期限となるもので、契約で決まっています。
守れないと違約金が発生します。
一般的に工程を縮めればお金は儲かります。
工程管理をするために工程表があります。
長い視点で見た全体工程表や、日々の仕事を組み立てる週間工程表など、
見据えるものによって期間の幅を変えて作成します。
これを作るには仕事の流れがわかっていないとできませんが、
作ることで見えてくる流れもあるので、まずは書くことです。
安全
全ての仕事の基礎にあるものです。
安全管理がいい加減だと事故につながります。
元請は安全に仕事をさせ、下請は安全に仕事をしなければいけません。
「まぁいいか」が誰かの人生を奪うことになるので、心を鬼にしなければいけません。
建設業は特に死亡事故の多い業界です。
現場マンの安全管理業務が、建設業の明るい未来へ直結しています。
この安全の基準は労働安全衛生法になります。
労働安全衛生法の番人として、厚生労働省の労働基準監督署があります。
いわゆる労基署です。
違反者を逮捕する権限を持っています。
環境
意識されにくいが、やって当たり前の世界。
仕事をして発生する産業廃棄物、通称産廃の取り扱いを間違えると、
それこそニュース沙汰になるような事件になります。
現場業務の中で特に環境に配慮してということを常々言う人はなかなかいませんが、
我々の生産活動が近隣住民や社会に影響を少なからず与えていることを忘れずに。
まとめ
管理項目は大きく5つありますが、どれも軽視できるものではなく、
それゆえに管理業務が複雑で難しいものになっています。
それに加えて一つ一つの仕事の調整業務も現場マンの重要な仕事です。
入社した時から中間管理職といっても過言ではないこの仕事。
ほんまに大変やとは思いますが、その分建物が完成した時の喜びも大きいです。
竣工に向けて今日もがんばろう!
ほなまた。
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