【測量工事】縄張り・遣り方のやり方

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

地鎮祭などの式典に携われるのは着工時から現場にいるメンバーだけです。

今回はそんな着工時ならではの仕事、縄張り・遣り方について書いていきます。

目的

建物を図面通りに建てるための基準の確認を着工時に行うのが目的です。

縄張り

縄張りは外壁ラインを見える化させます。

そして、建物と敷地境界の関係が図面通りになっているかを確認します。

着工時の通過儀礼のようなもので、問題が起きるようなところではありません。

遣り方・ベンチマーク

重要なのはこっちで、通芯の基準とレベルの基準を確認します。

方法

縄張り

外壁ラインやその他の重要な建物のラインを、地面にロープを張ることで明示します。

ロープ杭とナイロンロープでできます。

建物が大きい場合には、角を明示するだけの時もあります。

通芯からの追い出しでラインを出すので、遣り方と同時か遣り方の後の作業になります。

遣り方

設計図に配置基準図なるものがあると思います。

名前は違っても、

何かしら既存のポイントから配置を決めるための追い出しがわかる図面があるでしょう。

それに基づいて、実際に現地でポイントを追い出し、

建物を建てる基準となる通芯を出していきます。

座標を計算して、光波測量器でダイレクトに通芯の交点を出していくかもしれませんが、

起点のポイントと出した通芯がアナログに確認できるようにしておきましょう。

国交省の標準仕様書では、JIS1級の鋼製巻尺で確認することを規定されています。

また、建屋の外部で工事の影響を受けない場所に逃げのポイントも設定しておいて、

工事中はそれらを使って測量できるようにしましょう。

ベンチマーク

レベルの基準になります。

木杭を打ったり、堅固な構造物を基準としてベンチマークにします。

工事期間を通して動く恐れのないことが大事です。

レベル設定を間違えると悲惨なので、基準の確認も徹底してください。

まとめ

簡単なように見えますが、国交省の標仕にも記載のある重要な仕事です。

ちなみに2章の2節です。

若手が着工時から現場に入れる機会もそう無いことですが、

失敗の許されない、工事の土台となる仕事です。

とにかく全て監理者に確認してもらえばいいので、それを忘れずに。

ほなまた。

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