【仮設工事】水替えの極意

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

現場とは水との戦いであります。

掘るだけで地下水の湧く土地もあるし、雨水がなかなかはけない構造の基礎もあります。

今回は基礎工事中の作業効率に大きく影響を与える水替えについて書いていきます。

pH中和装置

現場の水は建設中のコンクリートの成分や土中の成分を含んでアルカリ性になります。

これらは酸との中和反応によって中性に戻して放流しなければなりません。

この中和装置を設置する場所を決め、現場の排水計画を進めていきます。

釜場

次に中和装置に向けて排水するために、集水する釜場の場所を決めます。

釜場は躯体に絡まない箇所に素掘りで設けるか、ドラム缶を埋設して設けたりします。

ドラム缶を埋める場合にはドラム缶にスリットを設けて周りを砕石で埋め戻し、

表面に出てこない水もある程度集めれるようにします。

そして、センサー式の200V用の水中ポンプを設置して、

一定の水位になったら一気に排水できるようにします。

200Vの水中ポンプは100Vの一般的な水中ポンプとは馬力が全然違います。

排水溝

釜場を外周に設けたら、外周には溝も設けましょう。

地下水は掘削範囲の外側から流れてくるし、

周辺から流れ込む雨水も外周伝いに入ってきます。

これらが溝と釜場のコラボレーションで自動的に排水されます。

ただし、山留面の際に溝掘りをする際は、

根入れ深さに絡んでくるので掘りすぎないよう注意しましょう。

また、捨てコンを打つ際も溝を残す形で打ちましょう。

水中ポンプ設置

ここまでできれば、あとは外周に水を送るだけで基礎底は水替えできます。

これは普通の100Vの水中ポンプを使いますが、

据え方を間違えるといつまでも水の抜けないフーチングが生まれます。

これについては、ポンプを設置するために、

フーチングの際の捨てコンを箱抜きしておいて捨てコン天より低い場所を作ったり、

フーチング部に透水管を埋設して水が抜けるようにしたりすることで解決できます。

また、普通の電工ドラムは3つ以上の水中ポンプの稼働に耐えられないので、

電源計画もきっちりしておきましょう。

水中ポンプの選び方についてはこちらの記事も参考にしてください。

まとめ

計画が悪いと水替えの手間がどんどん膨らんでいきますが、

掘削時から段取りよく排水計画を進めることで、水替えをほぼ自動化できます。

急な雨でもスイッチのオンオフで対応できるので、

排水計画によってあなたの悩みも減るでしょう。

また、現場もきれいに保たれるので、いいことずくしです。

最初の計画を手を抜かずに頑張りましょう。

ほなまた。

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