こんにちは。
毎日の現場管理ご苦労さまです。
今回は、監督の力量が表れる指標の一つ、仮設工事の足場計画について書いていきます。
なぜ、足場計画が監督の力量に左右されるのか、
それは、関連する工事のおさまりの理解度が表れるからです。
その足場には誰が乗るのか、どんな作業があるのか、
仕舞いをするのに盛替は必要ないのか、こういったことを考えながら足場を計画します。
とはいえ、何年か先には足場の計画もAIがしているかもしれません。
それぐらい足場の計画というのは、理解してしまいさえすれば、簡単なものなのです。
水平方向の配置を決める
一般的に、仕上げからは300〜350程度の離れを見て平面計画をします。
この時、下地と仕上の両方に触れるような配置としなければなりません。
下地に触れなければ、ものは付きません。
想定している作業の一つ一つについて作業姿勢をイメージし、
一筋縄でいかなければ、ブラケットの張り出しや、足場の盛替が必要です。
垂直方向の配置を決める
水平方向の離れと同様に、垂直方向の離れも重要です。
作業姿勢をイメージしてください。
取り付ける部材が頭の上にあるべきなのか、目線にあるべきなのか、腰の位置にあるべきなのか。
最終的には実際に作業する職人の意見を参考にすればいいと思います。
部材の重さや固定方法によって、必要な足場高さは変わります。
組み立てるときの基準を考える
足場の形が決まったら、それを組み立てる際の追い出し寸法を決めます。
足場の図面を描く際に、芯からの寸法はすぐに決まると思いますが、
実際に組み立てる際に近くに隅がいるとも限りません。
こういう時は実際に出来上がっている構造物や仕上げからの追い出し寸法を記載し、
その寸法で組み立ててもらうのがわかりやすいです。
周りにあるものからの寸法は意外と抜けがちなので要注意です。
また、ジャッキベースの高さの寸法など、細かい寸法も図面に忘れずに記載しましょう。
ただし、シビアな寸法割が必要な場合は、付近に基準の墨を出してあげるのが親切です。
まとめ
足場計画こそ監督仕事の真髄の一つです。
必要な作業足場を効率よく計画し、安全に作業をさせることが監督の義務であり、
それをしっかりこなすことで一人前になっていきます。
仮設工事をマスターして一つ上のステップへ上りましょう。
ほなまた。
コメント