重機災害の防止について

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

建設現場で目立つ仕事の一つに、重機作業があります。

人の力では成し遂げられないような仕事ができる重機ですが、

一歩間違えると重大災害につながります。

今回は重機災害を防ぐための管理ポイントについて書いていきます。

重機災害のパターン

機械の転倒

機械の能力を超えた作業をすると機械は転倒します。

クレーンしかり、杭打機しかり、バックホーしかり。

まずは堅固な地盤での作業をさせましょう。

地盤に不安があれば地盤改良や鉄板敷きなどの措置を行います。

また、今どきの機械は正しい設定で操作すればコンピュータが機械に制限をかけます。

しかし、無理な作業をしようとリミッターを切るとコンピュータは助けてくれません。

クレーンや杭打機のリミッターは絶対切ってはいけません。

少しぐらい大丈夫だろうという油断が大事故につながります。

人命にかかわる事故です。

計画が間違っていて作業に支障が出るなら計画を見直してください。

機械が転倒したら現場が止まります。

計画を見直すちょっとの時間と比較すると多大な時間のロスになります。

同時に社会的な信用を失い、

安全管理にケチのついた現場はその後の周りの視線も厳しくなります。

一方、バックホーの転倒についてですが、

移動式クレーンモードの際は同じようにコンピュータ制御がかかります。

けれども、バックホーが掘削作業をしたり移動をする際には制限はかかりません。

この辺の感覚は機械のオペレータ次第になります。

われわれの管理としては、傾斜地を走行している際に旋回したりするような、

同時に2種類の作業を行うことを禁止するくらいですが、

これを遵守させるだけでもリスクは軽減されます。

機械とのはさまれ

次のパターンははさまれ災害です。

この災害の防止策は簡単で、重機の作業エリアに入らないことです。

まず、重機作業エリアは区画をして、関係者以外立入禁止にしましょう。

そして、重機の付近で作業を行う合判者については、

オペさんの死角に入らないようにして、常に自分の存在をアピールしましょう。

重機周りの作業では、死角に入るとブザーが鳴るベストなど、

各リース会社から安全装置が出されているので、

作業状況に応じて導入を検討してください。

正直ワシは使ったことはありませんが。

なかなか予算に余裕もないので、導入は難しいのです。

なので、まずは作業員一人一人の意識が高まる指導を行いましょう。

既存インフラの破壊

人の力では到底出せないパワーで仕事をするのが重機です。

しかし、この力で物を破壊してしまうこともあります。

掘削時に埋設のインフラを破壊するとこれはこれで大事故になります。

給水・排水管であれば周囲が水浸しになります。

電気の線だと停電が起きます。

ガスの配管だとガス爆発の危険が生じます。

このようなインフラ損傷の事故を防ぐには、

あらかじめ埋設物を、図面や知識のある人へのヒアリングで確認しておきます。

そのうえで、該当箇所の掘削は手掘りで行いましょう。

これでリスクは軽減できます。

まとめ

便利な建設重機ですが、ひとたび操作を誤ると重大災害につながります。

これらのリスクを避けるために資格者による正しい操作を行わなければなりませんが、

われわれ監督はヒューマンエラーを起こさせないための意識づくりを行います。

結局最後は人間の意識的な面が大きいので、日々できることをやっていきましょう。

ほなまた。

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