こんにちは。
毎日の現場管理ご苦労様です。
年に何回かテレビのニュースで建築現場での大きな事故のニュースが流れます。
その中でも大きく報じられる事故のひとつに火災事故があります。
ここでは火災が工事に与える影響と、火災を防ぐためにわれわれ現場監督がしなければならないことをまとめていきます。
火災の影響
火災が起きると非常に目立ち、近隣にも迷惑をかけることになるため、
施主はもちろん、社会的な信用も損ないます。
怪我人が出れば工事も中断します。
また、火災にあった建物は仕上の見た目と共に、躯体の構造性能にも不具合をもたらすので、
事後の復旧作業に時間と労力がかかります。
安全管理の失敗が、工程とコストを圧迫するのです。
言うまでもなく、火災は起こしてはいけません。
火災防止のための現場管理
では、火災を起こさないために、
どのような目で現場を見ればよいでしょうか?
火気作業をやる場所を把握する
まず、どこで火気作業をしているかがわからなければ、
火災を防ぐこともできません。
どうすれば作業を把握できるでしょうか?
こういうことは自己申告制にするのが間違いありません。
火気作業を許可制にして、作業届を出させるのが管理しやすい方法ではないでしょうか。
作業間連絡調整の打ち合わせ時に火気作業の有無を発表してもらうのもわかりやすいでしょう。
ただし、作業間連絡調整の際には監督が火気作業の状況を周知する必要があるので、
打ち合わせまでに把握できるように工事の流れを理解し、
コミュニケーションを取ることが重要です。
作業場所の可燃物を撤去する
場所がわかれば、やるべきことがあります。
可燃物の撤去です。
当たり前のことですが、燃えるものがなければ火事は起きません。
周囲を確認し、可燃物を予め撤去しましょう。
周りに下階への開口部があれば、そこから火の粉が落ちていくかもしれません。
下の階も同じように確認しましょう。
そして、開口部直下は立入禁止にしましょう。
作業の流れがきちんと組み立てられておらず、火気作業場所の近辺に断熱ウレタンやスタイロフォームがあるかもしれません。
ワシは思い切ってウレタン等をめくることをオススメします。
ヤツらの燃え広がり方は凄まじいです。
消火設備の設置
大事なことが続きます。
作業の際には必ず消火設備を用意しましょう。
ちゃんと消火のできる消火器と、とっさに消火できる水バケツのセットなら安心です。
監視員の配置
ここまでやってなお不安があるなら、監視員を設置しましょう。
作業者はついつい集中して周囲の異変に気づくのが遅れたりもします。
監視員の配置はリスクの軽減になります。
残火確認
作業が終わったら残火を確認しましょう。
作業直後ではなく、30分後や1時間後に確認するのがミソです。
燻った火種が時間差で爆燃することもあります。
まとめ
日々行われている火気作業です。
まだあなたの現場で火事は起きていないかもしれません。
安全管理の結果、火事が起きていないのか。
たまたま火事が起きていないだけなのか。
胸を張って大丈夫だと言えるよう、妥協なき安全管理を行ってください。
ほなまた。
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