【コンクリート工事】若手社員の大仕事

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

今回は若手社員の担当になりがちな、コンクリート工事について書いていきます。

打設準備

コンクリートの打設は躯体工事におけるゴールです。

鉄筋、型枠、と進めてきた作業の末に、

生コン打設という工程があり、躯体が完成します。

とはいえ、コンクリート打設後に続く仕事も多く、

次工程につながる躯体を作るために、

打設前や打設中にしなければいけないことがたくさんあります。

配置の確認

コンクリートの打設には生コンを圧送するためのポンプ車を使います。

ポンプ車は圧送の反力に耐えるために、アウトリガーを張り出します。

このアウトリガーは堅固な地盤に突かなければならないので、

ポンプ車の配置を予め決めておいて、鉄板敷などの対応をしておきます。

鉄板の計画は初期の段階から練っておいて、準備工事期間や掘削工事期間に行います。

ポンプ車の配置が決まれば、それに続く生コン車の動線を検討します。

生コン車は現場に入場し、待機→打設→洗い→退場という流れで動きます。

待機場所や洗い場の設定を忘れないようにしましょう。

洗い場にはドラム缶などをセットし、

洗い水が溜まったら生コン車にポンプアップして持ち帰ってもらいます。

また、構造体コンクリートの打設では受け入れ試験を行います。

生コン車の動線の近くで、試験をするスペースの確保も必要です。

数量拾い

コンクリート打設範囲の打設数量を正確に拾い出しておかなければいけません。

この打設数量をもとに、工区割りや打設時間を計ります。

1日の打設量として妥当でない場合は計画の見直しが必要です。

計算した数量は各種手配の際に、プラント、ポンプ屋、土間屋に周知しておきます。

養生

生コンで汚れて困るところは養生テープやマスカーで養生しておきます。

アンカーボルトのネジ山や、金属製の見切り、仕上げ壁面などです。

ちゃんと養生しておかないと、あとから清掃で痛い目を見ます。

打設中に気を付けること

アンカーボルトの精度

躯体にセットしてあるアンカーボルトの精度に気を付けましょう。

打設中に測量屋に逐一実測してもらうのがベストです。

また、打設する際も、

アンカーボルトに対して生コンが片押しにならないように気を付けましょう。

打ち継ぎ時間

打設順序の計画が不完全だと、生コンに不要な打ち継ぎができます。

それらはコールドジョイントと呼ばれ、躯体の脆弱性につながり、

漏水の原因となるので、打設順序を考えて、打ち継ぎ時間が長くならないようにします。

また、生コンが出荷されてからの品質保持時間が90分や120分と季節で決まっているので、

生コン車の待機時間が長くならないように車のピッチを調整します。

洗い

差し筋が出ている箇所や、アンカーボルト周りなどは、

打設に追随してブラシで水洗いしていきます。

このひと手間が後のケレン作業を軽減します。

レベルの確認

コン天レベルの確認も逐次行いましょう。

精度のいる部屋ではレベルを据えて一定間隔で確認します。

通常の精度でいいところもレベルクギとの整合性や、

レーザーレベルの誤差の確認はしておく必要があります。

打設後の確認

ケレン

打設後には打ち継ぎ面や鉄筋の清掃を土工さんに回ってもらいます。

この作業をケレンと言います。

健全なコンクリートを打設していくために、ケレンは必須です。

ジャンカチェック

型枠がばれたらすかさずジャンカチェックをしましょう。

万一ジャンカがあれば、すぐに適正な措置を施します。

まとめ

若手社員の担当とはいえ、責任重大のコンクリート工事にはポイントがたくさんあります。

チェックポイントをひとつずつ潰していって、きれいなコンクリートを打設し、

いい躯体を次工程につなげましょう。

ほなまた。

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