【アンカー工事】認定工法の圧倒的メリット

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施工管理

こんにちは。

毎日の現場管理ご苦労さまです。

今回はアンカーボルトの設置について書いていきます。

アンカーセットの種類

S造の建物では、掘削・捨てコン打設の後、

鉄筋工事の前にまずアンカーセットの工事が入ります。

アンカーセットには~ベースといった認定工法のものと、在来工法があります。

認定工法にもいくつか種類がありますが、

アンカーセット、建て方後の本締、グラウト注入までを規定しているものが一般的です。

認定工法の作業の流れ

アンカーセット

この認定工法のメリットは、アンカーフレームとアンカーボルトを工法の一環としていて、

在来工法で監督が頭を悩ますアンカーフレームの設計を省略できるところにあります。

また、このアンカーフレーム自体がスマートに組まれていて、

在来工法よりも鉄筋に干渉するフレームが少なくなっています。

とはいうものの、干渉しないわけではないので、必ず図面段階でチェックしましょう。

そして、工法によってはこのフレームとボルトが工場でユニット化されてきて、

現場の作業が大幅に短縮できるものもあります。

注意ポイントですが、

アンカーフレームは捨コンにピンアンカーなどを打って固定するので、

アンカーセットする範囲は後打ちアンカーが利くように厚みを100程度見込みましょう。

コンクリート打設

基礎のコンクリートを打設する際に、

アンカーボルトは大なり小なり圧を受けてずれてしまいます。

精度確保の重要なアンカーボルトですから、

コンクリート打設時には光波などでリアルタイムに精度確認を行い、

事前に仕込んだターンバックルなどで調整します。

精度確認は打設前にも行い、その際にターンバックルを仕込んでおくのです。

鉄筋工事の際にもアンカーボルトは動いていますからね。

鉄筋の圧接でアンカーボルトまで引っ張られて調整しきらない場合には、

大幅な修正作業が必要になってきます。

認定工法の注意書きにもあるかとは思いますが、

鉄筋とアンカーボルトは固めてしまわないように注意しましょう。

打設前後の流れとしては、

事前の精度確認及び調整→打設中の精度確認及び調整→テンプレート撤去となります。

アンカーボルトの本締

鉄骨の建方から本締が完了したら、アンカーボルトも本締します。

これも工法ごとに手順があるので、間違わないようにしましょう。

柱脚グラウト注入

本締完了後には、ベースプレート下にグラウトを注入します。

鉄骨建て方後のデッキ敷きのタイミングと重なると上下作業になってしまうので、

監督がしっかり調整しましょう。

グラウト注入が終われば、あとはグラウトの枠を解体して工事完了です。

在来工法

認定工法で記載した流れと変わりません。

ただし、それらの作業をすべて監督が計画・段取りして、

作業ごとに違う職種の職人を手配する必要が出てきます。

認定工法だと主たる作業はアンカーセットの業者が行うのに対し、

3,4社が出てくるので、手配が煩雑になります。

特に最初のアンカーフレームの計画はなかなか骨の折れる仕事なので、

配属される現場が認定工法を採用している現場であることを祈りましょう。

まとめ

今回認定工法のメリットにフォーカスしました。

アンカーボルトのセット以外にも認定工法はたくさんあります。

どれもが現場の作業を合理化するために作られた工法なので、

そのメリットを大いに享受してください。

また、一度経験すれば次の現場でも活かせることがありますし、

違う工法にも応用は利きます。

いろんなことに興味を持って現場管理を行ってください。

ほなまた。

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